CANDLEブログ


爬虫類を飼育していると、予期せぬトラブルに直面することがあります。今回は、サバンナモニターの「脱腸(直腸脱)」の症例と、当店で行った緊急処置、そしてその原因についての実例をご紹介します。

※本記事は、専門店の現場における経験に基づいた処置記録です。異常を感じた際は、速やかに信頼できる獣医師に相談することをお勧めします。

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1. 緊急の相談と原因の推察

「お尻から肉のようなものが出ている」というご相談を受け、急遽サバンナモニターが運び込まれました。脱腸や脱ヘミペニスはカメレオンでは比較的見られる症例ですが、当方の経験値からモニターでは珍しいケースです。

まずは患部を乾燥させないよう指示し、到着後すぐに状態をチェックしました。

サバンナモニターの脱腸(直腸脱)の初期状態


患部を詳しく観察すると、単なる脱出ではなく、内部に異物が詰まっている可能性が浮上しました。

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2. 処置:排泄障害の解消

詳しくチェックしたところ、大量の床材(チップ等)や餌の残骸が直腸に詰まり、フンをする際の過度な力みが原因で腸が押し出されてしまったようです。
イメージ的には実際にはありえませんが、足を半分くらい中に残したまま靴下を強引に脱いで裏返ってしまった、ような感じです。

総排泄腔付近に詰まった床材と排泄物の塊


このままでは腸が壊死する危険があるため、まずは殺菌を行いながら、慎重に詰まりを取り除く作業を行いました。

取り除かれた大量の床材とコオロギの残骸

異物除去後の患部の状態


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3. 復位とアフターケア

詰まりを解消したことで圧迫が取れ、患部は縮小。ここから慎重に本来の場所へと戻していきます。

腸を慎重に体内へ押し戻すプロセス

無事に復位が完了した様子


無事に復位が完了しました。幸い、早期の対処だったため重篤なダメージは免れましたが、今後の課題は「なぜ床材をこれほど飲み込んでしまったのか」という飼育環境の改善です。

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まとめ:観察が命を救う

今回のケースでは、床材の誤飲が引き金となっていました。
給餌の際に床材を一緒に食べていないか?**
水分不足で排泄物が硬くなっていないか?**

こうした日々の「観察」こそが、大きな病気や怪我を未然に防ぐ唯一の手段です。CANDLEでは、ただ生体を販売するだけでなく、こうしたトラブル時にも飼い主様に寄り添い、共に解決策を考えていく専門店でありたいと考えています。

処置後、落ち着きを取り戻したサバンナモニター



連日猛暑が続いており、店内のエアコンは常にフル稼働状態です。

それでも日によっては設定温度を維持することは難しく、店内の温度が若干上昇している傾向にあります。
それでも毎日ご来店のお客さまは店内に入られるたび「涼しい〜」と仰る方が多く、外気の猛烈な暑さを思い知らされます。


そんな状況の中、相変わらず当店ではカメレオンの飼育を始められる、または現在飼育中しているなかで新たな子を迎えられるお客様も多く、日々たくさんのお客様とお話させていただき、飼育についてのご相談や検討材料になるべくたくさんの情報を提供させていただいております。



店頭でカメレオンたちをご検討のお客さまが真剣な眼差しで眺めているカメレオンがいます。

パーソンカメレオン・ヤング個体







ご存知パーソンカメレオンです。



直接ご覧いただきましたお客さまはよくご存知かと思いますが、やはりその存在感は群を抜いており、その存在感はもはやカメレオンの域を超えている感さえあります。

現在店頭におります子はまだまだヤングサイズですが、これからグングンと巨大な成体に成長していく様子はカメレオン好きの心を掴んで離しません。



ペットして飼育する際には陽気なパンサーカメレオンが向いているかも知れません。しかしパーソンにはパンサーカメレオンが持ち得ない落ち着きと存在感を持っています。
「飼育する」と言うよりは「付き合っていく」言った表現の方が正しいのかと思えてくるほどです。

カメレオンとしては知能も非常に高く、飼い主の顔を覚えることはもちろん、飼い主の行動をよく観察し、常に考えています。
それゆえに気難しいと思われがちですが、彼らの発信する情報を飼い主がしっかりと察してやり、応えてやれば何事にも変えがたい信頼関係を築くことが可能となります。






若くても存在感を放つパーソンカメレオン








以前は常に高嶺の花状態で「いつかは飼育したいカメレオン」でしたが、最近では当店のお客さまでも徐々に飼育されている方が増えてきました。
国内CBの誕生に向けて複数を飼育しておられる方もたくさんいらっしゃいます。


カメレオンとしてはすべてが規格外のパーソンカメレオンですが、飼育している方曰く、こんなに面白い種類はいないというお話もよく伺います。



当店でも少しでもその魅力をお客さまにお伝えしようと、複数の子を展示しておりますが、どの子もそれぞれ特徴があり、魅力的な子ばかりです。


そんなパーソンカメレオンを少しでも身近に感じていただけるよう、これからもその魅力をお伝えしていくつもりですので、お近くのお客様は是非現物をご覧になってその存在感を肌で感じてみてください。

七月に入り、日増しに暑さも増してきています。

ここ数日はご来店のお客様数も多く、夏の熱気に負けないくらいの暑いお話をさせて頂きました。



暑くなってきますと、店内入ってすぐの「森林のレイアウトケージ」がその真価を発揮します。
こちらはすでに何度もご紹介させていただいておりますので今更紹介は不要かと思いますが、土中に細かい穴をあけたパイプを通し、空気を送り込むことにより土中で冷やされた空気がパイプの先から地上に流れ込み、天然のクーラーとなってケージ内に温度差を作ることができるケージです。


森林を再現したテラリウムケージの全景







本日はわかりにくいのですが、霧が発生した仕様となっております。

レイアウトケージ内に霧が立ち込める様子







ケージ内の空気を吸ってみますと、まるで森林浴に来たかのような爽やかでひんやりとした空気を感じることできます。
土中に空気を送り込むことにより、そこに植えてあります植物も大変元気で状態がよく、成長も早くなります。
成長し、落ちた葉はバクテリアや自然繁殖しておりますワラジムシなどの分解者が土に還してしまいます。もちろん生体を飼育している際もフンの掃除などは一切行っておりません。




ケージ中層の温度測定







こちらがケージ中層の温度です。
この温度計をケージの底の部分に置きますと…。


ケージ下部の温度測定






ご覧のような温度差が発生しています。
この温度勾配により、ケージの住人達は好きな温度帯を選ぶことができます。
そんなレイアウトケージの現在の住人はこちら。

ケージの住人ジャクソンカメレオン(メルモンタヌス)






ジャクソンカメレオン(メルモンタヌス)です。
現在は複数が同居しておりますが、各自それぞれ気に入った場所をウロウロしておりますが、せっかくの低温部分ではあまり活動しておりません。
ケージの中層〜上層部分でよく活動しているところを見ると、一般的に言われております低温飼育のみでは充分な活動ができないのではないかというヒントになります。

もちろん店頭では実際に活動しております様子をご覧いただけますので、レイアウトケージの温度差を体感しつつ、観察してみてください。




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数値上の管理だけではなく、生体がどのような場所を選び、どのように過ごしているのか。
その答えは常に、目の前のケージの中にあります。

CANDLEでは、こうしたレイアウトケージを通じ、単なる「飼育箱」ではない、生体と植物、そして微細な分解者たちが織りなす「小さな地球」としての環境づくりをこれからも追求していきます。

店頭では、この森林浴のようなひんやりとした空気感と、カメレオンたちの生き生きとした姿を実際にご覧いただけます。ぜひ、その「真価」を体感しに来てください。

本日は最近お問い合わせの多いコノハカメレオンの飼育環境をご紹介致します。


と言っても、本来は角系のベビー育成のために立ち上げたケージで、そこで勝手に繁殖しているだけなのですが。


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こちらがそのケージです。
サイズは90×30×30センチのガラス水槽です。
この中の一番底に鉢底土を敷き、その上に厚めに観葉植物の土とバーミキュライトを半々に混ぜたものを敷いております。


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こちらがケージの内部です。
ポトスのツルを土にうえ、あとは適当に枝をレイアウトしています。
飼育生体が小さいので、なるべく掴みやすい枝を使用するようにしております。
給餌はケージの中にたっぷりとSサイズのコオロギを撒いておき、コオロギフードもカップに入れて常設しております。
水は朝と夕方の一日二回、たっぷりの霧吹きによる雫を飲んでおり、土も適度な湿度を保っています。


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左はコノハのベビー、右はコノハのアダルトとジャクソンのベビーです。
これらのすべてが同居しており、今後ヨツヅノやヤマなどの角系カメレオンベビーも同居予定です。

しっかりと植物が育つようになってくると、土中のバクテリアが糞などを分解してしまいますので、基本的に掃除は行っておりません。




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たまにケージ内にこのようなキノコが生えてくることもあります。




角系ベビーの育成に必須な通気性ですが、少し遠い距離から扇風機が回っておりますので、やんわりとその風がケージ内に注ぐようになっています。
同じ環境を作られる際には小型のファンなどを使用するのも良いでしょう。


このようなレイアウトケージでの飼育は非常に面白く、小型の生体の魅力を存分に味わえる飼育方法ですので、是非試してみてください。

ここ最近は産卵や産卵に関する環境のお話が多かったので、今回はリクエストも多い、テヌエカメレオンの飼育環境をご紹介します。


現在の飼育ケージは、ご存知「森林のレイアウトケージ」です。
どのような環境が好みかわからない種類は、とりあえずこのケージで様子を見ることにしています。

森林のレイアウトケージ全景







こちらのケージは、造花を一切使わず、すべて生きた植物でレイアウトしてあります。土中には穴の開いたパイプが通っており、片方からファンにより空気を送り込み、送り込まれた空気は土中に拡散しながら反対側の地表に流れます。
これにより、地表近くの温度は常に23度程度と低く、天然のクーラーの役割りを果たしています。

現在テヌエカメレオンと同居している先住民がこちら。
同居人ツーストライプカメレオン







ラスト一頭となったツーストライプカメレオンのオス。これ以上ないくらいの状態の良さです。

このケージの利点は、なんと言ってもメンテナンスフリーな事です。ケージを立ち上げて依頼、掃除をしたことがありません。地表にはワラジムシやダンゴムシが自然繁殖し、生体のエサになると同時に落ち葉やフンを分解しています。土中にはミミズも生息し、いい土ができています。
それにより、植物が非常によく育ち、すでに天井に繁っている状態になっているので、そろそろトリミングが必要かもしれませんね。日々のメンテナンスと言えば、朝夕の霧吹きくらいのものです。


さて、テヌエカメレオンの生態ですが、思ったより低温を好むという印象ではなく、バスキングを行う姿も確認しています。活動層も中層〜上層を好み、割と明るい環境が好きなようです。チョロチョロと動き回り、小さめのエサを数多く食べる姿をよく見ます。
調子が上がってくるとグリーンにブルーのスポットが非常に美しく、これからの発色も非常に楽しみです。
おそらく現在本種を飼育されている方は非常に少ないと思いますが、少しでも参考になればと思います。入荷直後の、リストにアップしてある写真と以下の写真を比べてみてください。まるで別種のようです。

完璧とも言える状態に仕上がったテヌエドワーフカメレオン��完璧とも言える状態に仕上がったテヌエドワーフカメレオン��







完璧とも言える状態に仕上がったテヌエドワーフカメレオン��完璧とも言える状態に仕上がったテヌエドワーフカメレオン��

なんだか堅いタイトルになりましたが、そんなに難しく、堅い文章にするつもりはありませんので、力を抜いて読んでくださいね。


おかげさまでこちらのブログもまだ開始早々ですが、それなりにたくさんの方が閲覧してくださいまして、コメントやお電話、さらにはメールでも反響をくださいまして、嬉しい限りです。


さて、先日は当店で販売しておりますクモヤモリの産卵がありました。
こちらのペアは入荷してから長い時間が経ちますが、その間に何度産卵したでしょうか。間違いなく当店のおススメ生体のトップに入る生体ですので、いずれこちらのブログでもご紹介致します。


本題ですが、いよいよお待ちかね(?)のカメレオンケージの給水排水システムのご紹介です。
こちらも、普段ご来店くださっているお客様には「いまさら…」と言う感じのお話ですが、改めてご覧ください。

本日ご紹介しますのは、当店の中型ケージです。
こちらは鳥かごの下に衣装ケースを接続したケージで、内寸はおよそ35×45×70センチほどでしょうか。画像も順次ご紹介致します。



まずは給水ですが、カメレオンケージを置いてあります陳列棚の上部に、ご覧のような衣装ケースが設置してあり、そこからパイプが延びております。

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撮影位置からは反対になりますが、衣装ケースの底面に穴があいており、そこから給水パイプが伸びてきております。
そして柱沿いに伸びてきておりますパイプに、熱帯魚用品の一方コックを埋め込んであり、そこからエアーチューブが伸びてきて、各ケージに水を運んでいます。

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一枚目の写真で赤く見えるのがコックで、朝こちらを開放して給水開始です。
ドリップの速さは一方コックで調節してあり、赤いコックを開くだけですべてのケージに、ちょうど良い間隔でドリップが滴るようになっております。

ここまではお店の紹介の記事での店内風景と併せてご覧になったほうがわかりやすいかもしれません。


そして…



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こちらがケージのレイアウトです。
ご覧の通り、あまりごちゃごちゃせず、シンプルにしております。
同じケージがこちらの棚だけで10個ありますので、間に仕切り版を入れてお互いが見えないようになっています。

ドリップで落ちた水は衣装ケースに溜まってしまうのでは…?とお考えですよね?
そこで次の画像をご覧ください。





コックを取り付けた給水タンク






こちらは衣装ケースの底を上から撮影した写真です。
ご覧の通り、一番端っこにドリルで穴を開けており、下に落ちた水はこちらからケージ外に排出されます。奥にパイプがついているのは工作を失敗しただけです。

そして…

各ケージへ伸びる塩ビパイプ配管






わかりにくいですが、ケージ下には雨どゆが敷いてあり、ケージから排出された水はこちらに流れていきます。次の画像の方がわかりやすいでしょうか?





カメレオンケージ全景






そしてすべての水が集められ、わかりにくいですが一つの水槽に溜まるようになっています。
ケージ下部排水







このシステムのメリットは、なんといっても水量を気にせずに一日中ドリップを落とし続けることができることです。
とは言っても、状態の安定しているカメレオンは実はそんなに水を飲みません。その事はいずれ詳しくご紹介しますが、とりあえず作っておいて安心な設備です。

そして掃除の際にも、ホースで衣装ケース内を水洗い(もちろん排水が溜まる水槽の水を抜きながらですが)できるので、簡単にすべてのケージを清潔に保つことができます。ケージの数が多くなってくると、どうしても掃除が億劫になりがちですが、これならズボラな店主でも楽しく掃除することができます。


大型のカメレオンケージの排水も基本的にはこちらと同じシステムです。
内装やレイアウトなど、詳しくご紹介する部分はたくさんありますので、次回以降、ご紹介していきたいと思います。



カメレオンの世話は基本的には朝夕の霧吹きとドリップでの水おとし、そして給餌のみです。もちろん入荷直後の個体や様子を見ている個体はそれなりにケアをしますが、当店の基本的なメンテナンスは他の飼育者様となんら変わりありません。
給水タンクの水は毎日閉店前に満タンにしておき、タンク内には活性炭が入っております。エアーレーションも同時に行っておりますので、一応一晩寝かせてカルキを抜いた水を給水しております。


画像等をご覧になって「キャンドルのカメレオンがどんないい環境で飼われてるかと思ったら、意外と適当だな」と思われたお客様も多いと思います。

おそらく当店での飼育環境よりも、お客様のところでの飼育環境のほうが絶対に優れていると思います。
しかし、それはそれで「良い」と思っております。

飼育環境に関して、悪くなって状態を崩すカメレオンはいても、環境がよくなって状態を崩すカメレオンはなかなかいないと思います。
こちらのシンプル(適当?)な環境で元気な個体は、お客様のところに行ってもそう簡単には調子を崩しません。

当店では高山系と言われている、いわゆる「低温種」のカメレオンも、すべてパンサーやエボシなどと同じ温度帯に、最終的には慣らします。
「自然環境の再現」のみを頭において低温で飼育している個体よりも、ある程度温度に対しての耐性がある個体の方が、購入されたお客様は絶対に環境造りが楽です。

こちらの飼育方法に関しては本当に賛否両論あると思います。
しかし、今のところこちらの飼育方法で調子を崩したり病気になることもなく、発情、交尾、産卵(出産)なども長期に渡ってたくさんの種類で確認してきました。

もちろんすべての飼育者様が「自然環境の完全再現」ができるならばこちらの飼育方法(環境に慣れされる)は必要ないと思いますが、少しでも多くの方にカメレオンの魅力を知っていただけるよう、興味を持っていただけるよう、「飼育可能な状態」にまで持っていって販売をするのも、ショップとしての大きな役割であると考えております。

文章ですべてをお伝えするのは非常に難しいですが、あくまでもこれは当店での飼育の一例であり、正しい飼育方法であるかどうかはわかりません。
自分自身まだまだ勉強中でありますので、これからさらに環境を改善していくかもしれませんし、新しいシステムを作って導入するかもしれません。
とりあえず現状での飼育環境を皆様に知っていただき、飼育例の一つとして知っておいていただければ幸いです。

長文になってしまいましたが、最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。







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