今更紹介しなくても…とも思いますが、改めてグラスフロッグ(アマガエルモドキ科)の魅力と、当店での繁殖への取り組みをご紹介します。

現在、マイペットとして4種類のグラスフロッグを飼育していますが、彼らは非常に奥が深い生き物です。
一見すると華奢で繊細に見えますが、実は適切な環境さえ整えれば飼育はしやすく、さらにその先の「繁殖」まで視野に入れて楽しめる、非常に面白いカエルたちです。


ヴァレリオアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium valerioi)の成体

エメラルドグリーンの体色に黄金の斑紋が入るヴァレリオアマガエルモドキ



こちらは**ヴァレリオアマガエルモドキ**。流通の多いフライシュマンと同属ですが、現地からの入荷が非常に稀で、国内で目にする機会は極めて少ない種です。
透明感のあるエメラルドグリーンに黄金の斑紋が乗り、なんとも言えない高級感を醸し出しています。


ヴァレリオアマガエルモドキの幼生(オタマジャクシ)


こちらは、当店で維持しているヴァレリオアマガエルモドキのオタマジャクシたちです。



フライシュマンアマガエルモドキの成体。繁殖難易度が高い種


お馴染みの**フライシュマンアマガエルモドキ**。
最もポピュラーなグラスフロッグですが、流通量の多さに反して、国内での繁殖成功例は驚くほど聞きません。現地からの入荷に頼り切るのではなく、国内での持続的なブリードラインを確立させるべく、日々せっせと繁殖を狙っています。


フライシュマンアマガエルモドキのオタマジャクシ


こちらがフライシュマンアマガエルモドキのオタマジャクシ。ヴァレリオのオタマと非常によく似ています。

上陸直後のグラスフロッグの幼体。指先ほどの極小サイズ


上陸したばかりの子は、指先と比べてもこのサイズ感。これほど小さくても、皮膚の透明感はしっかりとグラスフロッグそのものです。このサイズでもキイロショウジョウバエを捕食できるため、初期給餌のハードルは意外と高くありません。



大型になるグラニュローサアマガエルモドキ


**グラニュローサアマガエルモドキ**。
他種に比べて二回りほど大きく、飼い込むことで全身を包むうっすらとしたブルーの発色が非常に美しくなります。
もちもちとした独特の質感も本種の魅力ですが、現在飼育している中で唯一産卵に至っていないのがこの種。産卵を誘発する環境作りにおいて、まだまだ研究の余地があります。



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## 期待の産卵:アトラトアマガエルモドキ

そして、今回嬉しいことに産卵に至ったのがこの子たち。

アトラトアマガエルモドキ(Hyalinobatrachium aureoguttatum)の産卵個体

Hyalinobatrachium aureoguttatum
**アトラトアマガエルモドキ**です。
過去の産卵では卵の質に課題がありましたが、今回は二頭が産卵し、すでに発生も確認できています。順調にいけばあと10日ほどでオタマジャクシになるでしょう。本種もまた、CANDLEにて国内初ブリードに成功した種類の一つです。

透明度において他種を圧倒する本種。無事に孵化すれば、グラスフロッグ三種のオタマを同時に育成することになります。種ごとの成長の違いを観察できるのが今から楽しみです。

今後も、こうした「国内ブリード」の可能性を追求し、その情報を発信していければと思います。